LIFE

「流氷」




30年が過ぎていた。

極東最大の大河アムール川からオホーツク海に注ぐ淡水が氷結し、南下する間に大きく成長する流氷は、1月下旬頃オホーツク沿岸に姿を見せる。1月下旬からの最も寒さが厳しい時期にのみ、流氷に会うことができる。海が荒れると観測船は欠航する。観測船運航期間でも流氷が接岸しない日は見ることが出来ないし、出航しても沖まで出られず港内だけのクルーズになることもる。

厳冬期の北海道。吹雪の日には視界が無くなり、自動車の運転は困難を極める。JRが運休したり大幅遅延することもある。

だから、
流氷を見に行きたいと思った日から30年が過ぎていた。

2月上旬、旭川から札幌を経由し二風谷へ。この旅の最終目的は薬草。少しずつ北上し再び旭川に戻る帰りの道中で、流氷を見に行くことに決まった。連日冬道を長距離移動し、更に道北から道東までの移動。理由を付けて「やっぱり止めよう」と言う理由はいくらでもあった。普通なら盛り上がっても、どちらかがそう言い出して実行しないだろうと思う。

文様のように美しく、白く輝く流氷は、船の動きに合わせてくっついたり離れたりしてひしめき合い、 波に浮かび踊っているように揺らめく。身を乗り出すと吸い込まれそうで怖くなる。流氷をかき分け ゴトゴトと音を響かせながら進む観測船。氷上の澄んだ空気の清々しさ。そこに行かないと感じられない世界がそこにあった。忙しく移動してきたが、自然からエネルギーをもらったためか、一晩ぐっすり眠ると、翌朝元気になっていた。

「目的を実現できない理由を付けることはいくらでもできるし、人のせいにもできる。」という、一緒に流氷を見に行った師からいただいた、たくさんの言葉の中のひとつを噛みしめる。人生にも仕事にも、そして遊びにも当てはめる。

行ってよかった!


旅の温泉
三笠温泉 『太古の湯』
 ~ お勧めは露天風呂。ホテルもよかったー
東旭川町近郊 『源泉掛け流し 自然湧水の冷鉱泉』
 ~ ”霊泉”と言われていた秘湯 甘くておいしい炭酸水 
網走湖温泉『北天の丘 鶴雅リゾート』 
 ~ やっぱ鶴雅リゾートでしょっ

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